大人と子供

「大切なことは子供の心のコップに水を満たしてあげることではない。心に火をつけてあげること」

 

大学の時に受けた、コーチ学総論という授業でとある教授がいったことです。

(とある教授といっても、僕の大学のサッカー部の監督ですけど、、、笑)

 

ボリビアに来てもう、1年が経ちましたが、この1年間、自分がサッカーをプレーするだけでなく、とある子供のチームのコーチとして手伝いをさせてもらってます。

f:id:shouyanagai0606:20180219101601j:image

f:id:shouyanagai0606:20180219101636j:image 

 

その中で親の過剰な応援やコーチの異常な指示が気になることが多々あります。

 

先日の試合でレフェリーに対する抗議をキッカケに子供の試合なのにもかかわらず、親同士が乱闘騒ぎになりました。

こんな光景を日本で見たことないのですが、僕がボリビアに来た1年間で4、5回ありました。

 

(確かにびっくりするくらいレフェリーのレベルが低いし、多分しっかりルール知らないのではないかと疑いたくなり、選手としての自分なら間違いなくレフェリーに対して暴言を言ってると思います。笑笑)

 

 

しかし、ワンプレー終わるごとに親や、コーチの顔色を伺いプレーしている子供がたくさんいます。試合中に観なければいけないのは親やコーチの顔ではなく、ボールであり、相手であり、味方やゴールのはずです。

 

コーチさながらに、子供にパスを出せ、シュートを打てと、ゲームのように指示を出す親がたくさんいます。

きっと自分もいつか親になったら子供に期待をしすぎるかもしれませんが、それが子供の判断力を奪い、成長の妨げになっていると思います。

 

話は少し変わりますが、最近子供から「自主練をしてくれ」「今日の僕のプレーどうだった?」と子供から質問に来てくれる子供が増えました。

僕は指導する際に気をつけている事が3つあります。

1、子供を認めること(注意することは質問して子供自身に考えさせる)

2、失敗の裏側まで観ること

3、子供の成功を異常に褒めること

 

まだまだ全然できてないことだらけですが、スペイン語にもなれ、子供との会話は必ず質問から始めます。

その結果子供から質問に来てくれることが多くなったのではないかと思います。

そして、そういう子はびっくりするほど、成長しています。

 

親やコーチが子供に期待することは当然であり、素晴らしいことだと思います。

しかし、本当に素晴らしい選手はレフェリーの笛に関係なく技術を発揮することができると思いますし、心からサッカーを楽しめると思います。

勝利至上主義が決して悪いとはいいません。

サッカーはスポーツであり、ゲームなので、勝たなければいけません。

しかし、育成年代である子供の試合の勝敗が親やコーチのモチベーションの為になるのは絶対にあってはならないことだと思います。

 

将来、高校教師になってもう一度高校サッカーをしたいと思っている自分にとって毎日勉強になることばかりです。

今は、ネットの発達などにより、サッカーの戦術やトレーニングメニューが簡単に手に入りやすい環境ですが、こういった、子供との関係性なども指導者として大切なことなんだと、学ばせてもらいました。

 

おそらく、ボリビア生活はあと1年です。

自分がプレーするだけでなく、指導者としても成長していきたいと思いますし、大人と子供の関係についても学んでいきたいです。