ラスト1ヶ月〜指導者編〜

はい。前回の選手編から今回は指導者編ということで、ここまでの約2年の活動を振り返っていきたいと思います。

 

僕が携わったクラブは街クラブです。

まだ、できて5年も満たない新しいクラブ。

そんな新しいクラブで2年間も指導者としての経験をさせてもらいました。

 

日本にいる時から僕はサッカーの指導者になりたいと思っていたので、ここでの経験はとてつもなくいい経験になりました。

 

まず、最初の1年はアシスタントコーチということで大体全部のカテゴリーのサポートを行いました。

が、日本と比べて大変なことはいうまでもありません。

まずは言葉。

自分がプレーするのにはさほど必要なりませんが、なんせ、サッカーを教えるのが仕事ですから、しっかりと話さなければいけません。

ここ、ボリビア公用語スペイン語です。

今はもうなんも問題ありませんが、初めはかなり苦労しました。

なぜかというと、ボリビア人は日本人の3倍は喋ります。子供も大人も。そして、日本人の10倍は人の話を聴きません。子供も大人も。笑

これだけで大変です。説明出来ないし、説明を、聞かないしで、カオス中なカオス。

しかも、時間にはかなりルーズです。

日本ならどのカテゴリーの試合も試合開始の1時間半前には必ず集合します。

さて、ここはというと試合が始まっても集合に遅れる事がたくさんあります。

試合開始に11人そろわないとかザラです。

結局人数揃わなくて没収試合もザラです。

相手が来なくて没収試合もザラです。

 

さらに、日本人の子供は技術は世界的に高いですし、ボリビアに比べて戦術理解度は高いと思います。

ですか、基礎の基から教えなければいけません。しかも話しを理解しないので、何度も何度も。笑

 

 

まあ、悪いところだけではありません。

ボリビアはサッカーが盛んな国なので、保護者も試合に対して熱いです。

まあ、これはメリットというより、子供にはデメリットも多いと思うのですが、僕にとってはいい経験になりました。

試合に勝たなければ、ダメなコーチ。という烙印を押されてしまうというプレッシャーを感じながら1シーズン戦わなければいけません。

 

この1シーズンというのもいい経験になりました。

年間を通して子供からリーグ戦があります。

僕はsub11(11歳以下)のチームの監督をラスト一年は務めたので、練習を一から考えて、次の試合の相手を分析し、前の試合の反省をして1週間を過ごします。しかも相手は子供なので、成長させることも考慮しなければいけませんでした。

特に、この練習を考えることにとても時間を使いました。

 

試合で監督ということを経験できたのも良かったと思います。

試合中に監督として、相手の分析、自チームの修正などを行うのはとても難しいということがわかりました。

 

しかもスペイン語です。

スペイン語はサッカーにとって素晴らしい環境でした。

サッカーについてこと細かく言語化されています。

ボールを止めることを、日本では「トラップ」と一言で全てを指しますが、スペイン語では、どこにどう止めるのかによって使い方が違いますし、ボールを受けに行く「サポート」にかわしては6種類くらいあります。

日本のサッカー用語とされるものの、3倍の量はあります。

これは、指導する際にはとても役たちます。

一言で、どうプレーするか明確に伝わります。

これは、日本に帰っても参考にしたいと思います。

 

まあ、結論からいうと僕のチームはベスト8。

過去最高の成績を残すことができましたが、もっと何かできたのではないかと反省することばかりでした。

 

そんなこんなで指導者として2年が過ぎましたが、僕が1番言いたいことは、これまでの話しとは全く関係ありません。それは、ボリビアの子供は日本の子供に比べて100倍も素直で、可愛いと思えるくらい、素晴らしい子供達と出会えたことです。

点を取ったら僕のところまで抱きつきに来てくれるし、誕生日会にはよんでくれるし、街中であっても挨拶して抱きついてくれるし、日本語を覚えてきて話しかけてくれるし、本当に可愛いやつらです。

 

まあ、その子供については、また今度書きたいと思いますが、本当にいい経験になりました!!

そして、やりがいも見つけました。

 

ラスト1ヶ月。まだまだ本気でボリビアサッカーに打ち込んでいきます!!

 

それでは、chau chau!!