規律と甘え
「日本人は規律正しい」
確かにそうだ。
時間は必ず守るし、与えられた仕事もきちんとこなす。
ただ、ボリビアにきて感じたことがある。
「日本人は時間を守らされていて、与えられた仕事をさせられているのではないか」
別に日本人を批判しているわけではない。
与えられた仕事を全うすることは素晴らしいことだ。時間を守る文化は世界に誇るべきものだと思う。
「あいさつをきちんとしなさい」
「時間は必ず守りなさい」
「人に迷惑をかけてはいけません」
僕は小さい頃からそういう教育を受けてきた。
ただ、こっちに来て気づいたことがある。
ボリビアにいる親や先生はほとんどそのようなことは言わない。(知らないところで言っているのかもしれないが)
しかし、ボリビアの子供はきちんと挨拶ができる。心のこもった挨拶が。
決して強制されたものではない。
乗合タクシーに乗る時、お店で掃除をしているおばちゃんにも必ず挨拶をする。お礼もきちんと言う。
僕はボリビアに来てたくさんの人にお世話になった。迷惑もたくさんかけている。
しかし、ボリビアの人達は嫌な顔一つせずにいつも僕の味方になってくれる。
「人に迷惑をかけずに生きていける人がいるのか?」と、、、
子供のサッカー指導の際もそうだ。
日本人は与えられたことを正しくこなす。もっと言えば与えられたことだけを行う。
ボリビアの子供は与えられたこと以上のことを常に行う。練習だからと手を抜く子供はほとんどいない。(練習で負けて泣いている子供もまでいる。)
ただのパス&コントロールの練習でもヒールキックやラボーナなどどんどんチャレンジしている。
いい意味でミスをミスだと思っていない。
規律を強制されていない。
全て自らの意思、考えでリスクを犯してチャレンジできる。
「究極のエンジョイとは、リスクを犯してチャレンジすること」
ボリビアの人達に教えられた。
自分も含め、規律に甘えてはいけないなと。
自分もどんどんチャレンジしたいなと。