ご褒美は物ではなく事で。

頑張っている人を正当に評価するのは当たり前です。

そんなの小さい頃から沢山聞いてきましたし、誰でも同じ事を考えていると思います。

 

ただ、僕は昔からこの考えに疑問を持っていました。

勿論、頑張っている人は評価されるのが当たり前なのですが、この「頑張っている」って人それぞれだと思いませんか?

 

特にサッカーだと人それぞれです。

沢山走っている人も頑張っていますが、頭が良くてそんなに走らなくても効果的にプレーできる人もいます。

そこで、人それぞれ違う基準をもった「頑張る」を統一させたらどうなるだろうかと考えました。

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だから僕は今のsub11のカテゴリーを教える際にプレーモデルを作りました。

僕のチームがどういうサッカーをするのか、目指すのかを、技術、戦術、メンタル、人間性など細かく分けて子供に提示しました。

つまり、これらができている子供がこのチームではいい選手。やろうとしているのが頑張っている選手だよと。

どう頑張るかを明確にさせました。(勿論、その上で選手個々の武器を発揮させることも忘れずに)

 

プレーモデルを作るのには沢山時間がかかります。

この国のサッカーの特徴、自チームの選手の特徴、質。そして現代サッカーのトレンド、自チームの哲学など様々なことを加味しました。

はっきりいってまだ、プレーモデルは完成していませんが。笑笑

 

ポジショナルプレー、ストーミング、ゲーゲンプレッシング、オーバーロード、ゼロトップ、ファルソラテラル、、、、考えたら考えた分だけ現代サッカーの概念や戦術は進化していますし、沢山存在します。

これからも進化し続けるでしょう。

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今の時代、子供から(スペインでは7歳から)大人顔負けの戦術をじっくり指導するらしいですし、もはや技術と戦術の練習はセットです。

 

ですから、僕はなるべく練習はできそうでできない、できなさそうでできるような難しいくて尚且つ面白い練習を考えるようにしました。(まだまだ未熟ですが、、、)

だから練習に来なければ試合でいいプレーができるはずがありません。

だっていいプレーはプレーモデルの中にあり、それの実現の為に練習していますから今までチームの中心選手だったとしても、活躍できるわけがありません。

 

その甲斐あってか、前まで試合しか来なかった子でも、毎日練習来るようになりました。

子供に一度、「翔也コーチの練習は難しくて面白い」そう言われた時は最高に嬉しかったです。

 

逆のパターンもあります、今までそれほど上手くなかったけど頑張っている選手、つまりプレーモデルを表現しようとしている選手は試合に使います。どんなにミスをしようと使います。

というより、ミスからしか学べないこともあるし、僕のチームはチャレンジしたミスは素晴らしいミスとして認めています。

 

つまり、頑張ったから何か商品や景品を与えるのではなく、何かしらの事柄でさりげなく認めてあげるようにしました。

 

その結果、僕は自分のチームのサッカーに少しではなりますが、自信が持てていますし、何より子供が毎試合自信を持ってサッカーをしているように見えます。

子供の成長は恐ろしいくらい速いですからね。

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そんなこんなで、指導者になってから、今まで僕を教えてくださった指導者達の素晴らしさと偉大さに気づきました。

まだまだそんな方々にはかないませんが、これから少しずつでも、追いつき、追い越せるように、頑張っていきます。

 

それでは、chao!!